ミラーレス一眼 OM-1 ファーストインプレッション

お気に入りだったSONYのコンデジ DSC-RX10M4を売って、OLYMPUS (OM SYSTEMS)のミラーレス一眼 OM-1に買換えしました。
まだ、数回しか撮影に持ち出していませんが、現在の感想をお届けします。
※2023年9月上旬現在

まず、気に入っていたRX10M4から買い替えた理由。
それは、プリキャプチャー連写機能を使いたかったからです。
プリキャプチャー連写機能とはシャッターボタンを半押しでカメラ内部のメモリーに記録を開始し、シャッターボタンを全押しの瞬間からさかのぼって、SDカードに写真を保存してくれるという機能です。
人の反応のタイムラグ、ボタンを押し込む時間、カメラの動作のタイムラグ等により、撮りたい瞬間を目で見てから、シャッターを切ったのでは間に合いません。
ワンコの胴震いをする瞬間、伏せた状態から走り出す瞬間、くしゃみやあくびをする瞬間。
予想してシャッターを切るのですが、なかなかズバリの瞬間を撮るのは難しいです。
そんなワンコ達の一瞬を撮りたい為に、プリキャプチャー連写機能があるカメラに買い替える事にしました。

次にOM-1を選んだ理由です。
OM-1はマイクロフォーサーズという、レンズ交換式カメラの中では小さいイメージセンサーが使われています。
画質を考えると、大きいイメージセンサーの方が有利です。
なので機種選びの際には、もちろんフルサイズセンサーを搭載した機種への憧れはありました。
しかし、私が撮りたいのはワンコ達。
それも、ワンコ達の面倒を見ながらの撮影になります。
散歩ではリードを持たなければなりませんし、ドッグランではワンコを追って走る事もあります。
あまり大きく重いカメラでは、持ち出すのが嫌になる可能性が有ります。

Masa
でかいカメラを持って、空丸を追いかけるのは無理!!

空丸
ボクのせいにしないでよ

そして、ドッグランでは自由に動き回るワンコ達をフレームに収める為に、広角から望遠まで幅広い焦点距離を持った、いわゆる便利ズームなレンズが欲しい。
他にもいろいろありますが、この2点がマイクロフォーサーズ機OM-1を選んだ大きな理由です。

しかし、OM-1には買う前から分かっていた、私にとってはいくつかの欠点がありました。
・欠点 その1 バリアングルモニター
ワンコを魅力的に撮影するには、ワンコの目線の高さで撮る。
つまりローポジションでの撮影がキモです。
その為、ファインダーではなく、液晶モニタを使っての撮影が多いのですが、このバリアングルモニターを出すのが、とても面倒。
サクッと起こすだけでよいチルト液晶に対して、180度引っ張り出して、それから角度を調整するバリアングルモニターは面倒かつ迅速に撮影に移れないのです。

そして地面すれすれの位置にカメラを下ろすと、左手がバリアングルモニターに当たってしまう。

さらに、レンズ、モニター、目が一直線上にならないので、どこを写しているのか、直感的に分からない。

このバリアングルモニターにはかなりのストレスがあります。
チルト式モニターのモデルでプリキャプチャー連写機能のある機種を探したのですが、良い物が有りませんでした。
時代の流れとして、チルト式モニターはどんどん少なくなっており、バリアングルモニターに変わってきました。
今後もチルトタイプが出てくる可能性は低そうなので、欠点と承知の上で買ったのですが、使ってみると、予想以上にストレスが…。
動画の自撮りをするユーチューバーには喜ばれるのでしょうが、写真を中心に撮りたい人には欠点でしかないと思うのだが、何故採用されるのだろう?
このカメラで自撮りする人なんていないと思うのだが…

・欠点 その2 電源スイッチが左側
カメラの電源スイッチが、左側に付いています。
左側にあるなんて、オリンパスだけじゃなかろうか?
右側の方が便利だと思うのだが、何のメリットが有るのかさっぱりわかりません。
私はワンコの散歩の時、リードをウエストポーチに付けたフックに引っ掛けるので、両手をフリーにすることが出来ます。
なので、カメラの電源を入れるのに、左手を使わなければならないのを、何とか許せますが不便な事には変わりませんね。

・欠点 その3 望遠端の焦点距離
これはRX10M4に比べての欠点なのですが、私が選んだレンズの望遠端の焦点距離がずいぶん短くなりました。
オリンパスには便利ズームが、”M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3″と”M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO”の2本あります。
12-200のレンズの方が近くから遠くまで、交換することなく撮れてとても便利なレンズです。
しかし、画質や使い勝手の点で、あまり良い評判とは言えず、逆に10-100のレンズの方は、神レンズを超えて、悪魔のレンズと呼ばれるほどの評価の高いレンズです。
なので、最初の1本にはこの”M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO”を選びました。
12-100は35mm換算では24-200になります。
RX10M4の24-600に比べて、望遠端で1/3になってしまいました。
ドッグランでは、やはりちょっと200mmでは物足りないと感じてしまいますね。

・欠点 その4 シャッタースイッチの場所
シャッタースイッチが前面と上面の中間の斜めになった部分に付いています。
普通にファインダーを覗いて撮るのには適した、押しやすい場所だとは思うのですが、地面すれすれのローポジで撮る時は、今までは親指でシャッターボタンを押していましたので、この位置は使い難いです。

・欠点 その5 重量とサイズの増加
OM-1と”M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO”の組み合わせで、RX10M4に比べて、約100gの増加。
そして、約20mm長くなります。
レンズ選択によっては、軽く、小さくなるのですが、私の選んだ組み合わせでは、ちょっと重く、大きくなってしまいました。
しかし、実際に使ってみたら、そんなには気にならなかったです。

続いて、買ってから分かった欠点です。

欠点 その6 ストラップを付ける金具が邪魔
右側の金具が上面に付いています。
先ほど書いた通り、地面すれすれのローポジで構えた時に、この金具が結構邪魔です。
普通に側面に付けて欲しかった。

欠点 その7
私は”b-grip EVO カメラベルトホルダー”を使って、腰にカメラを付けているのですが、レンズ部が長くなったので、レンズフードが当たって、とても取り付け難いです。
現在は、レンズフードを外して使ってますが、対策を考えねば。

今度は逆に良かった点ですね。

何と言っても、購入の目的であるプリキャプチャー連写機能。
(オリンパスではプロキャプチャーと呼んでいるので、今後はプロキャプチャーと記載します)
これは便利で面白く、めっちゃ素晴らしい機能ですね。

空丸は水を飲んだ後に、高確率でくしゃみをします。
いつするか分かりやすい時もありますが、突然する事もあります。

こちらはプロキャプチャーSH2モードで連写した写真です。
25コマ/秒の設定です。
空丸が水を飲んだので、くしゃみをするかなと思い、カメラを構えてシャッターを半押し。
そしてくしゃみをした瞬間にシャッターを切りました。
今まではタイミングの予想が付かず、なかなか撮るのが難しい写真ですが、プロキャプチャーを使えば簡単に撮れました。

もう一つ良かった点が、高感度になりました。
RX10M4で家の中での撮影は光量不足で暗い写真になったり、ISO感度が上がり、ノイズの多い汚い写真になってしましました。
OM-1ならば結構見れる写真が撮れます。
ISO感度も5000くらいに上げてもでも、そんなにノイジーな感じがありません。
“M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO”を使ったF4.0でもそれなりに写るのですから、今後買う予定の明るいレンズならば、もっときれいになると思われます。

まとめ
初めて朝んぽに持って行った時、そして翌日のドッグランで使った時、この時の印象は買い替えて失敗だったかなと感じました。

屋外で撮影した画像や、カメラを操作をする気持ち良さなどは、確かに良くなったなという気がします。
でも、元々RX10M4が優れていたので、OM-1になっても劇的に良くなったという感じは無く、逆にバリアングルモニターなどの欠点が目立ち、買い替えを後悔する気持ちがかなりありましたね。
でも、家の中での撮影がかなりきれいに撮れるという事が分かってからは、買い替えて良かったと思うようになってきました。
今まで満足に撮れなかったものが、撮れるようになるというのは大きいです。
もっと、勉強してこのカメラを好きになれると良いですね。
まぁ、どうしても気に入らない所はありますけどね、バリアングルモニターとか、バリアングルモニターとか、バリアングルモニター等…

-後日談-
7Artisans 35mm F0.95という、F値の低いレンズを買い、背景がボケた写真を撮れるようになってからは、このカメラがめっちゃ好きになりました。